A/Bテストをしてみませんか
こんにちは。田中です。
皆様は、ウェブサイトを改善、あるいは新しい要素を追加しようとするときに、 どの案を採用するか、どのように決めていますか?
たとえば、申込を増やしたい!というとき。
- ボタンの文言を変える
- ボタンの周辺のテキストを変える
- ボタンのデザインを変える
- 魅力を伝えるコンテンツを増やす
- ファーストビューにボタンを設置する
など、いろいろなアイデアがあります。
どのアイデアについても、さまざまパターンがあるものです。 一気に複数のことを実行すると、うまくいっても、より悪くなっても、 原因がわからなくなり、次の改善や、悪くなった原因の対応ができなくなります。
たとえば、全体を一気に変更してしまったとき、 ボタンのデザインはすごく誘導できるものに変更できていたのに、 周辺のテキストが悪くなっていたというだけで、 全体的な結果が悪くなってしまっても、 どの変更がどう悪かったのか特定できず、 とにかく全体的に元に戻すしかできなくなり、大変もったいないことになります。
また、ひとつひとつ導入して様子をみながら次、としていると、 時間が長くかかり、結果が良くなっていったとしても、 時期的な影響なのか、その改修が良い方向に働いたのかがわからなくなります。
現場での多数決や上司の一声で決めた場合は、 成果が出たとしても、再現性がなくなってしまったり、 属人的になるなど、あまり良いとはいえません。
そこで、A/Bテストの実施をおすすめします。 A/Bテストを導入すると、案が複数あるときに、 それぞれについてパターンを作成し、データをもとに最適な案を絞り込めるようになります。 たとえば、直帰率が最も低くなるパターンや、申込率が最も高くなるパターンなど、 どれを採用するべきかが、データをみたうえで選べるようになります。 有意な差が出たら、よい結果のほうの案を採用して実装していくことになります。
たとえば、今ご覧になっている先駆サイトのメニューも、 A/Bテストで、英語よりも日本語のほうが90%以上の確率で良くなることが、 データから判断できたので、日本語で表示しています。
今回の記事では、どういったテストができるのか、というところをご紹介します。 ※この記事では、基本的にGoogle Optimizeの使用を想定しています。
A/Bテストの種類
- A/Bテスト
- 多変量テスト
- リダイレクトテスト
のような種類があります。
A/Bテスト
A/Bテストは、シンプルにパターンの出し分けを行ってデータを追っていくテストです。 パターンそれぞれで内容を作っていくことになります。 A/Bと言っても、2パターンに限られるということはなく、 パターンは3つ以上でも用意することができます。 それぞれのパターンについて、複数の要素に対して変更をかけることもできます。 ただし、同じパターンのなかで、組み合わせは一種類のみです。
ボタンと画像の組み合わせなど、 変更をかけたい要素が複数あり、それぞれにパターンを組み合わせを試したいなら、 多変量テストがおすすめです。
多変量テスト
見出しや画像やテキストなど、ページの中でも要素はさまざまあります。 それぞれに対して何パターンか作成して、どのパターンが一番良いのかを確認するのが多変量テストです。 A/Bテストのほうで作成もできますが、組み合わせが多くなるほど多変量テストのほうが効率的です。
リダイレクトテスト
サイト上にコンテンツを用意して、リダイレクトで切り替えていくテストです。 ページ全体の見た目やコンテンツが大きく異なる場合や、フォームの項目追加などの機能にかかわる変更になると、 どうしてもA/Bテストや多変量テストでは及ばないので、リダイレクトテストを採用します。
まとめ
A/Bテストにご興味を持っていただけましたでしょうか。 Googleオプティマイズは、見た目通りの編集ができ、 コードの編集がわからない方でも比較的簡単にテストができますが、 コードの自動差し換えによって機能が動かなくなるなどの意外な不具合が起きたり、 目標設定によっては同じテストでも優劣がわかりにくくなったりもします。
先駆ではA/Bテストの設計・設定について、 お客様の目的感にあわせてともに検討し、目標達成へのお手伝いをいたします。
ご興味のあるかたはぜひご相談ください。