突然ですがみなさんは 【プログレッシブウェブアプリ】 という言葉を聞いたことはありますか?
一概に言い切ることは難しいですが、 プログレッシブウェブアプリとは、 「ウェブサイトとアプリケーションの良いところを合わせた次世代技術」 とイメージすると容易かもしれません。
例えば、あなたのスマートフォンにダウンロードされているとあるアプリケーション。 サクサク動く反面、導入するためにダウンロードしたと思えば 一定期間後にアップデート必要だったり 友人にシェアしたい情報があってもアプリ以外で共有することが難しいなど、 不便に感じた経験をお持ちではありませんか?
サクサク動くにも関わらず、ダウンロード不要で インターネット上で閲覧することのできる「プログレッシブウェブアプリ」が そんな不便に感じる点を取り除いてくれるかもしれません。
ユーザーがきっと不便に感じていることを解消するところに他社との差別化が生まれ、 情報発信する側のブランド価値が上昇するチャンスかもしれません。
アプリケーション開発を検討しているのであればちょっと待って! 一度「プログレッシブウェブアプリ」についての 知識を持ってから判断するのも遅くはないですよ。
プログレッシブウェブアプリって何?
そもそもプログレッシブウェブアプリ(Progressive Web Apps(PWA))とは、 モバイル向けのウェブサイトをアプリケーションのように 安定かつ高速に動作するウェブサイトを指します。
ウェブサイトやアプリケーションは、それぞれに課題を持っています。 ウェブサイトの読み込みスピードが遅い場合、ユーザーの53%は3秒で「閉じる」ボタンをクリックしてしまう言われます。 また世界にはまだ2Gインターネットを使用しているユーザーも多数存在するというデータがあるように、 データサイズやオフラインへの対応は大きな課題となります。
またアプリケーションにも、通常ユーザーの一般的な行動心理としてアプリケーションをむやみにダウンロードたくないと思っており、 もしダウンロードしたとしても、ユーザーは利用するトップ3のアプリケーションに ほとんどの時間を費やしているとも言われているそうです。
プログレッシブウェブアプリはこういった背景を解消するために誕生したものなのです。
メリットのご紹介
プログレッシブウェブアプリは、以下のような多くのメリットが挙げられます。
- 高速なWebページの読み込み
- オフライン対応
- アクセスするだけで利用可能(ダウンロード不要)
- アプリのインストールの必要がない
- 検索結果やSNSからの流入が見込める など
アプリケーションの場合、利用を促すため広告を使ったとしても ユーザーは通常以下のようなフローが必要となり離脱リスクが高い状態です。
- 広告を見る
- ダウンロードページに遷移
- ダウンロード開始
- 利用開始
しかしインターネット上で閲覧ができるプログレッシブウェブアプリでは
- 広告を見る
- 利用開始
と圧倒的にユーザーの手間を減らせます。 運用側も無駄な費用や労力をかけなくて良くなるかもしれません。
実際にTwitterやSUUMO、ランコム、Pinterestなど 様々な企業もこのプログレッシブウェブアプリをすでに導入・運用しています。
プログレッシブウェブアプリの導入後は「読み込み時間75%減」や「訪問別ページビューが65%増加」、 「離脱率20%減」などの目を見張る多くの成果が挙げられています。
尚、詳しい成果はGoogleの公式開発者向けサイトにも掲載されています。 https://developers.google.com/web/showcase/2016/suumo
「知らない」から「なんとなくわかった」が大前進!
いかがでしたでしょうか。 「プログレッシブウェブアプリ」のこと、 少しだけもご理解いただけましたか。
株式会社先駆では、 しっかりと根付いた技術と共に新しい技術を取り入れながら お客様が求める技術・知識をご提供していきたいと思います。