セキュリティコンサルタント活用のすすめ

2022.10.31 セキュリティ
プリンスラブスミス

info35-1

目次

セキュリティコンサルタントとは?

セキュリティコンサルタントは、ネットワーク、システム、プログラムなどを攻撃から最大限守る役割を担っています。

まず、コンピュータネットワーク、システム、ソフトウェアプログラム、ネットワーク全体の構造を分析し、脆弱性と呼ばれる弱点を突き止め、セキュリティホールを塞ぐための解決策や推奨事項を提供します。

ウェブサイトが乗っ取られ怪しいECサイトに書き換えられてしまう、個人情報が抜き取られ顧客に大きな被害を出してしまう、など、発生しうる問題の多くはいずれかの脆弱性を突かれたものです。脅威も日進月歩しているため、被害を食い止めるためには、最新の情報をもとに、常に対応を重ねていく必要があります。

セキュリティコンサルタントの役割

  • 脆弱性診断の実施と効果的な対策の設計
  • セキュリティ侵害を特定、認識、防御するためにスタッフを訓練
  • 顧客の仕様に基づいたセキュリティソリューションを提供
  • 効果的なセキュリティアーキテクチャを計画設計
  • セキュリティテストの結果に関する報告書の作成

なぜセキュリティコンサルタントが必要なのか?

サイバーセキュリティの脅威との戦いは、多くの場合、時間も必要とし、少なくない人的リソースも投入していくことになります。そのため、サイバーセキュリティ攻撃をじゅうぶんに防止、検出、対応するための時間とリソースが、組織にはないかもしれません。

セキュリティコンサルティングサービスは、時間とリソースを最小限に抑え、最新のサイバー攻撃、脅威、脆弱性に対処するための最高のコストパフォーマンスを提供するソリューションとなります。

ここでは、セキュリティ資産を守るために、セキュリティコンサルティングサービスの利用を検討すべき理由について見ていきましょう。

セキュリティコンサルタントを利用する理由

1) セキュリティアセスメントとプランニング

組織に侵入しようとする攻撃者と、攻撃者からインフラを守ろうとする組織との間では、圧倒的な力による絶え間ない戦いになる場合があります。攻撃者はその活動形態を常に進化させているため、組織はビジネスに影響を及ぼす可能性のある新たなリスク、脅威、脆弱性を常に見直し、分析しなければなりません。

セキュリティリスクの観点から攻撃者の一歩先を行くことは非常に重要であり、セキュリティ評価によってこれを確実にすることができます。しかし、攻撃は日々進化しており、多くの企業にとってこれは容易なことではありません。

セキュリティコンサルタントは、セキュリティソリューションの評価と提案に長け、お客様のニーズと目標に合わせた推奨プランとともにソリューションを提案します。ソリューションは、お客様の組織の現在のアーキテクチャとスムーズに統合できるように設計・検討されます。

2) 全体利益の最大化

多くの企業は、セキュリティ投資をビジネスの重要な要素ではなく、コストとして捉えています。IPAが最近行った調査(出典:https://www.ipa.go.jp/about/press/20220331.html)では、全国の中小企業の約63%が、過去3年間にIT投資や情報セキュリティ対策を行っていないことが明らかになりました。

これは悲しい事実です。ほとんどの組織は、セキュリティ侵害が起こるのを待ってから、セキュリティソリューションに投資しているのです。信用はどんなビジネスにも不可欠なものであり、ほとんどの組織にとって最も価値のある資産です。セキュリティ侵害が起こると、顧客は組織との取引を信用しなくなり、その結果、利益が減少します。セキュリティ侵害が発生した後は、業務を継続することができなくなる場合も多くあります。

3) 経験と専門知識

リスク改善における経験と専門知識の重要性は、いくら強調してもし過ぎることはありません。IBMの最近の調査によると、セキュリティ攻撃の95%はヒューマンエラーから生じているとのことです。経験豊富なセキュリティコンサルタントには、通常、組織で見つかった脆弱性を是正するのに役立つ専門知識が備わっています。セキュリティコンサルタントと一緒に仕事をすることで、組織全体のリスクを下げることができるのです。

4) 規制コンプライアンスへの対応

組織を運営する上で、コンプライアンスや規制の要件があります。例えば、ペイメントカードによる決済を行う組織は、PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)に準拠する必要があります。

しかし、ほとんどの企業はこの規格に準拠していないため、監査時に悪影響を及ぼす可能性があります。

企業によって異なる規制がありますが、セキュリティコンサルティングを利用することで、これらの規制を遵守することができます。

セキュリティコンサルタント活用のすすめ

セキュリティコンサルタントを雇う前に、行動計画と期待される目標を持つことが不可欠です。これは、全体的な成果を最大化することに役立ちます。以下、そのヒントについて説明します。

info35-2

1)なぜ、何を必要としているのかを明確にする

この点は、コンサルタントの力を最大限に引き出すために非常に重要です。なぜ、何を必要とするのかを明確化することは、費用対効果の面でも有効です。

例えば、規制要件に厳密に対応するためにセキュリティコンサルタントを雇う場合と、ネットワークのリスクにアクセスするためにセキュリティコンサルタントを雇う場合では、その目的も依頼内容も大きく異なってきます。セキュリティコンサルタントへの依頼の目的について、社内の関係者と事前によく相談することをお勧めします。また、プロジェクトのタイムラインなどを詳細に記載した作業範囲を作成することも重要です。

2) フルコストを理解する

プロジェクトにかかる全費用を把握することも重要です。セキュリティコンサルタントは、プロジェクトの見積を提示してくれますが、全体の費用感だけではなく、プロジェクトにかかる見積全体の内訳も把握しておくことをお勧めします。組織がセキュリティコンサルタントに依頼する目的が適切なコストのなかで満たされ、手段が充分にとられているかを把握するために重要だからです。

3) タイムラインを把握する

完了予定日を記載したプロジェクト計画書を要求しましょう。一般的に、組織は開始日を重視し、終了日を重視しない場合が多くあります。セキュリティコンサルティング会社が提示する完了予定日が、組織の完了予定日と一致していることを確認することが重要です。 この終了日を確実に守るために、中間チェックポイントを導入することも有効です。

4) 時間の確保

プロジェクトの監督に、依頼する組織の側でもしっかりと時間を割くことが重要です。お客様の組織とセキュリティコンサルティングサービスの間の連絡役として、お客様の組織から誰かを任命することで、プロジェクトが契約通りに進行することが保証されます。また、進行上の問題が発生したときに、大きな問題になる前に発見し、修正することができるようになります。

まとめ

セキュリティコンサルティングサービスは、企業のITインフラ環境の安全確保を支援します。セキュリティコンサルティングサービスを利用することで、組織は単純な攻撃からの防御の手段だけでなく、最も重要な顧客からの信頼の喪失の防止などの効果を得ることができるようになります。そのためには、オープンマインドで、お客様のニーズを最優先するセキュリティコンサルティングサービスを選ぶこと、依頼者側でも体制を組んで協力しながらプロジェクトを進めていくことが重要です。

メールマガジン

ウェブの活用を見直してみたいけれど、専門知識ばかりでも良くわからない。 セミナーを受けても、なかなか手元で活かしきれない。 先駆の今にちょっと興味がある。

そんなあなたのために、 活用しやすい最新技術のTipsや、ウェブ解析入門など、様々なトピックを配信しています。 ぜひご登録ください。

PC・携帯端末どちらでも
お読みいただけます。

メールマガジンを登録する

過去のメールマガジンを
ご覧いただけます。

バックナンバーはこちら

お問い合わせ

ウェブサイト構築、ウェブを活用したシステムの開発、サイトのセキュリティ対策のほか、
Google広告・SNS広告の運用、ウェブサイト更新代行、サーバー・ドメインの管理など、
ウェブの活用について幅広くご相談いただけます。お気軽にご連絡ください。

お電話でのお問い合わせ042-659-2960 平日10:00~17:00
※セールス目的のお電話はご遠慮ください。

当サイト内で掲載しているサービスについて、ダウンロード可能な資料のPDFをまとめています。
なお、掲載している資料は提供可能なサービスのなかの一部となります。
資料の範囲に限らず、ご要望・ご予算に応じてオーダーメイドの提案も可能です。
※メールアドレス等の個人情報のご登録は不要です。

資料ダウンロード

※メールアドレス等の個人情報のご登録は不要です。