約6年間先駆で勤めてみて
この度、約6年間務めた株式会社先駆から退職することになりました。本当に様々な経験を積ませていただきました。入社時の自分を思い出しながら、先駆での日々を振り返ってみたいと思います。
目次
作業への取り組み方
まず初めに、作業への取り組み方が大きく変わりました。 学生時代は思い付きで考えがちでした。そのため、着手中の作業を中途半端な状態にしたまま別の作業に着手し、元の作業のことを忘れるということがしばしばありました。 そのような自分であったため、先輩からよく「作業の順番を考えよう」というようなアドバイスを頂きました。作業の順番を考えるためにやるべきことをメモに書き出して、予定を考えるようになってからは比較的良い順番で作業ができるようになったと思います。
テスト
先駆ではテストの責任者として各案件に携わりました。中根社長に懇談していただいた時に「テストだったら今のところ専任でやっている人がいないから、社内で第一人者になれるよ」と言われ、未経験でしたが頑張ろうと決意したことが懐かしいです。
テストと言えば、動作確認すればいいのかな、という程度の認識だったのですが、JSTQBを勉強して覆りました。テストはプログラミングと同じぐらい重要であることを痛感しました。ウェブサイト制作が多かったため、勉強したテスト技法をそのままの形で案件に活かす機会はあまりありませんでした。ただ「テスト計画」などの概念を学んだことによって、社内のテストプロセスの改善に貢献できました。
アクセシビリティ
数年前からアクセシビリティ対応の中心メンバーとして取り組んでいました。コーディング経験がない自分が何とか貢献できたのは、先輩達から教えていただいたお陰です。業務を通して感じたこととしては、アクセシビリティが重要であるということは分かっているものの、実際に出来ているウェブサイトは少ないということです。アクセシビリティ対応をうたっているウェブサイトでも、その診断結果を確認すると、対象のページをランダムに選ぶべきであるにも関わらず、対応が進んでいるページを恣意的に選び、サイト全体のアクセシビリティ対応ができていると記載しているとみられる事例もありました。 今後のウェブ業界で必須と言っても過言ではないアクセシビリティ対応を実務として経験できた事は大きな財産になっています。 また、アクセシビリティ対応と言うと、基本的には完全対応するものだと思い込んでいたのですが、場合によっては一部だけ対応すれば良いという観点は自分としては目からうろこでした。
まとめ
こうして振り返ってみると、勤めているときには自覚することが難しかったものの、入社時よりもできることが増えたことを実感しました。肌感覚ですが、あまり専門的に取り組む体験を積んだことがないかたがまだまだ多いと思われるアクセシビリティ対応の経験を集中的に積むことができたのは、今後のキャリアにとってプラスに働くのではないかと考えています。先駆での経験を活かし、これからも頑張ります。