どんなウェブサイトも、まずお客様にヒアリングするところからスタートします。この記事では、これからウェブサイトの制作を業者に依頼しようとお考えの皆様に向けて、業者はどのようなことを伺うか、依頼する側はあらかじめ何を準備した方が良いかなど、役立つ情報をまとめます。
目次
どんなウェブサイトもヒアリングから
どのようなウェブサイトを構築する場合も、まずは何をどのように達成したいかなどをお伺いするところからスタートします。
ここでしっかりご要望や条件などを伺い、形あるドキュメントとして残しておかないと、お互いに『こうに違いない、伝えていないが一般的にこうだろう』という思い込みが残ったままプロジェクトが進んでしまい、後ほど行き違いが発生してしまったり、担当者が変わったときに引継ぎがうまくできず事故になるなど、大きなトラブルにつながってしまう可能性があります。
よくあるトラブル
一般的に、ヒアリングが不十分であると、以下のようなトラブルになりがちです。
例1:見積総額だけで業者を決めてしまったが、発注後に確認したら社内の期待よりもかなり少ない内容の提案で、あらためて見積を依頼したら高額で提示された。
例2:見積に必要な情報が不足しているため、やりとりをかなり繰り返してしまい、内部の担当者も業者も疲弊してしまった。
例3:イメージがつかないまま最初に声をかけた業者の提案が良くまとまっていたので、それを他の業者に見せて見積を取ったら、もとの業者に伝わって、その後の関係が完全に破綻した。
お伺いする内容の例
先駆ではヒアリングの際、リリース後の運用も含めウェブサイトリニューアルを成功させるため、さまざまな観点から現状やご要望をお伺いしております。以下に例を挙げます。
プロジェクト全体について
- ご相談の目的
- 特に伸ばしたい項目
- ターゲット像のイメージ
- ご予算の目安
- 公開時期のご希望
サイトの運用について
- ウェブサイト以外でご利用中のサービス
- 解析ツールの導入・活用状況
- 公開後の運用について
環境について
- サーバー・ドメインの手配
- CMSのご希望
これから構築するウェブサイトについて
- アクセシビリティの対応のレベル感
- デザインへのご要望
- ページリスト案
- 公開時点のボリューム
オプション的な要素について
- 多言語対応の有無
- 静的化の要否
- フォームなど必要な機能
- 制限をつけた会員エリアや商品販売などの対応
- ウェブ広告について
- SEO対策について
ざっと挙げただけでもこのように多くの件数がありますが、個別の項目ごとにさらにお伺いする内容があります。
これらをしっかり確認しておかなければ、その後の提案内容や見積にもれや想定違いが発生したり、提案後に何度も往復が発生したり、不明な分あらかじめバッファーをみなければならず概算のお見積りを実際よりも大きくとらざるを得なくなったりしてしまいます。
ご準備いただいたほうがよいもの
上記のように、事前に資料が何もない状態からお伺いすると、かなり多くの項目について確認が必要になってしまいます。そのため、あらかじめ提案依頼書(Request for Proposal)を作成しておくことをお勧めいたします。
提案依頼書とは、何をどのような条件でいつまでに達成したいか、という要望をドキュメントにまとめるものです。書面でまとめる過程で、アイデアの段階では見えていなかった課題や、実は達成したかった別の狙いなども見えてくることがあります。
提案依頼書(RFP)作成支援サービスについて
問題なく提案や見積を作成できるような提案依頼書のためには、発注したい側が事前に思いつく範囲の情報では不足している場合がほとんどです。ウェブに関する幅広い知見や知識が要求され、支援なしにゼロからまとめ上げるのは困難な場合が多くあります。
先駆では、ウェブサイト制作を総合的に行ってきた実績から、ウェブサイト制作に必要な情報を熟知しておりますので、提案依頼書作成にあたっても具体的に支援が可能です。具体的な項目のほか、ご用意可能な予算および期間内で現実的に達成可能な条件であるかなど総合的にアドバイスいたします。
また、このサービスで納品した提案依頼書は、弊社以外に提案を依頼される場合や、コンペティションを行う際にもご利用いただけます。
ぜひご検討ください。