「感情の制御はできません」と言われた
紹介動画を、AIで作ったときのことです。ナレーションも、登場人物も、背景も、全部AIに頼みました。外注はしていません。仕上がりも、人に見せられる程度にはなりました。
いちばん苦労したのはセリフでした。抑揚が違う。声の張りも違う。ここを直してほしいと伝えたら、こう返ってきました。感情の制御はできません、と。

がーん
なるほど、そういうものなのだろうと、一度は引き下がりかけました。
まさか、AIにも気分の日が
もしかして、今日のAIは機嫌が悪くて、私の頼みだけ聞きたくない日だったのか!? 朝から何か、嫌なことでもあったのかもしれません。

……まさかね。
AIに、そんな朝はありません。
なぜ、一度目は「できない」だったのか
気になったので、細かく言ってみることにしました。ここの語尾が上がりすぎている。この一文はもっと落ち着いて。ここは間を置いてほしい。ひとつずつ、じーっくり、具体的に。
そうしたら、ちゃんと言い直してくれたのです。さっき「できない」と言っていたことが、頼みを分けたら、できた。

ほえー
「感情を制御してほしい」という頼み方が、大きすぎたのだと思います。大きい頼みには「できません」と返ってくる。小さく割ると、一つずつは処理できる。まぁ、確かに人がおこなったとしても、台本渡して、あとは適当に感情をのっけてといわれて、うまくいかないですよね。
大きなおにぎりは、一口ずつ
大きなおにぎりを丸ごと口に入れようとしたら、誰だって「無理です」と言いますよね。でも一口ずつなら、ちゃんと全部食べられます。AIへの頼みごとも、同じだと思います。一度目の「できません」は、「その頼み方では」という条件付きのことが多い感じがします。
AIのデキマセンはとりあえず説でした
AIの「できません」は、たいてい一度目のとりあえずの返事。 一つずつ細かく指示したらちゃんと「できました」。そこで初めて私は「AIのデキマセンはとりあえず説」を知ったのでした。
一度目の返事で引き下がらない。大きい頼みは分解する。順番は、先人のやり方を借りる。みなさんも、AIに断られた頼みごとを、一口サイズに割ってもう一度出してみてください。案外あっさり、受け入れてくれることが多いですよ。