「サイトを開こうとしたけれど、なかなか表示されないので戻ってしまった」
そんな経験はありませんか?
ウェブサイトの表示速度は、単なる「技術的なスペック」ではありません。今や、ユーザーが快適に情報を得られるかどうかを左右する要素であり、快適な閲覧体験はユーザーからの信頼に繋がります。
今回は、主に、WordPressについて、具体的にどのような対策が表示速度改善に有効なのかを詳しく解説します。
「快適さ」が信頼を生む
サイトが軽く、すぐに表示されることは、ユーザーにとって最大のストレスフリーです。特にモバイル利用が中心の現在、通信環境が常に最適とは限りません。
ページの読み込みが遅れることで、ユーザーは驚くほどシビアに反応します。
例えば、
- 読み込みが1秒から5秒に増えると、モバイルユーザーの直帰率は90%増加します。[1]
- モバイルサイトの読み込みに3秒以上かかると、訪問者の53%が離脱します。[2]
- 1秒を超えるとユーザーの集中力は切れ、本来の目的から意識が逸れてしまう。[3]
などあります。
逆に言えば、サイトの表示速度を確保することで、ユーザーは迷うことなく次のページへ進み、目的の情報にたどり着けるようになります。
速度改善は「利益」に直結する
サイトの表示速度を確保することは、滞在時間やインプレッション数、そして最終的な達成率(コンバージョン率)に劇的な影響を与えます。
例えば、
- ロード時間が1秒改善されるごとに、コンバージョンは最大2%増加します。[4]
- 0.1秒(100ms)の改善で、収益が1%向上するという報告もあります。[5]
- 読み込みに19秒かかるサイトと、5秒のサイトを比較すると、5秒のサイトは2倍の収益をあげています。[6]
さらに、海外(シンガポール)のCtoCショッピングアプリ「Carousel」の事例では、速度を65%短縮したことでオーガニックトラフィックが63%改善し、広告のクリック率(CTR)が3倍になったという驚きの結果も報告されています。[7]
サイト構築のどの時点で対策すべき?
「速度対策は後回し」になりがちですが、実は、本当に速度を追求するなら、環境構築(設計段階)である、サーバーの選定やシステム構成の方針から検討が必要です。
また、実装段階で、制作時のコーディングや画像の扱い方など、技術的な工夫で多くの対策が可能になり、サイト公開後でも、日々の更新作業やプラグインの管理によって速度を維持・改善することができます。
具体的にどのような対策ができる?「高速化」のチェックリスト
先駆で意識している、具体的な対応の一部をご紹介します。
「高速化」のチェックリストとして、ぜひ参考にしてください。
画像の最適化
- 画像の軽量化
適切な横幅、最適な画像形式の選択、TinyPNGなどのツールを用いた圧縮を行います。 - 画像の変換(WebP)
次世代の軽い形式「WebP」を採用します。WebP Expressなどを使えば手軽に変換可能です。 - 遅延読み込み(レイジーロード)
スクロールに合わせて画像を読み込む技術で、初期表示の負担を減らします。
通信とコードの最適化
- ブラウザキャッシュ
ブラウザ側にデータを一時保存させます。サーバー設定や.htaccessで設定可能です。 - Gzip圧縮
テキストデータをサーバー上で圧縮して送信します。これも.htaccessで設定できます。 - コードの圧縮(Minify)
HTML/CSS/JavaScriptから不要なスペース等を削り、データを軽量化します。 - CDNの使用
自社サーバーに負担をかけず、jQueryなどの共通ライブラリを外部の高速なネットワークから読み込みます。
サーバー・WordPressのメンテナンス
- PHPのバージョンアップ
常に最新のバージョンを使うことで、プログラムの処理速度が向上します。 - サーバーのスペック
サイト規模に見合った、処理能力の高いサーバーを契約することも根本的な解決策です。 - 不要なリビジョンの削除
WordPress内の更新履歴が溜まると動作が重くなるため、定期的に削除します。 - 不要なプラグインの削除
使っていないプラグインは速度低下だけでなく、セキュリティリスクにもなるため削除します。
まとめ
ウェブサイトの表示速度を確保することは、ユーザーをイライラさせないための配慮であり、ウェブサイトに設定した本来の目標の達成率(コンバージョン率)を上げることに繋がります。
株式会社先駆では、ウェブアクセシビリティの観点からも「誰もがストレスなく欲しい情報にスピーディーにアクセスできるようにすること」を大切にしています。ご自身のサイトの速度が気になる方、今の要求が予算内でどこまで実現可能か具体的に検討したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
注記
[1] WEXAL®、Page Speed Technology® Googleその他の研究および見解
「ページ速度に関する研究と見解」https://www.wexal.jp/evidence/studyandopinion/
[2] 同上
[3] 同上
[4] 同上
[5] 同上
[6] 同上
[7] 同上